年末調整って何? 独身でも必要?

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年末調整って何? 独身でも必要?

年末調整って何? 独身で何もなくても出すの?

会社員のルールのひとつである「年末調整」について、ざっくり説明させて頂きます。
毎月の給与で天引きされている所得税額は、実は概算額なのです。
給与額が同じでも、扶養する家族がいる人や障がい者手帳を持っている人、個人で生命保険に入っている人等、それぞれの事情に応じて納める税金額は異なります。
この「それぞれの事情」の殆どは、毎年12月末時点での事情で判定する事に決まっています。
本来支払うべき所得税額と毎月天引きされた所得税の合計額が一致することはほぼ無いため、年末に収支をすり合わせます。その仕組みを「年末調整」と言います。
年末調整に関する用紙は10月~11月に勤務先から配布されます。その用紙に「それぞれの事情」(配偶者控除や生命保険加入など)について記入し、
生命保険会社発行の証明書など必要な証明書類を添付して、勤務先が指定した期日までに提出する必要があります。
もしくは、ペーパーレス化が進んでいる勤務先であれば、紙配布は無しで指定のアプリ等から入力するケースもあります。
所得税を多く払いすぎていた場合は12月給与等での天引きが少なくなり、支払いが少なかった場合には多く天引きされることになります。
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【税金控除に関係がある主なもの】
①給与所得控除
②配偶者控除
③扶養控除(配偶者以外)
④生命保険料控除、個人年金保険料控除
⑤地震保険料控除
⑥iDeCo(イデコ)
⑦住宅ローン控除

※④~⑦は、金融機関の証明書や住宅ローン控除申告書等が必要です。

新入社員の皆様も、
「独身だし、生命保険にも入ってないから・・・」なんて思ってても、
①の控除を受ける為に書類の提出は必要なのです。
「出さないとあなたが損するよ!」と教えてくれる優しい上司・先輩がいればまだラッキーですが、
わからず出さないまま放置すると、税金をたっぷり取られます。

あとで自分で確定申告というかたちで取り戻すこともできますが、
そもそも勤務先へ出さずに放置するタイプの人であれば、確定申告の手続きはとても面倒な作業に感じると思います。
必ず期日までに提出するようにしましょう。

尚、医療費控除など、自分で確定申告をしないと受けられない控除もありますが、
確定申告する予定の人も、とりあえず勤務先での年末調整はしてもらうことをお勧めします。
そうすれば確定申告をする時、ご自身の手間を少しだけ減らせます。


【所得税額算出の仕組み(かなりざっくりですが、参考まで)】
給与・賞与収入-給与所得控除(←サラリーマンの経費とみなして差し引いてくれるもの)=給与所得

給与所得-所得控除(←扶養控除や生命保険料控除など)=課税所得

課税所得×所得税率-税額控除(←住宅ローン控除など)=所得税額(本来支払うべき額。年額)

👉「所得税額(本来支払うべき額)」よりも「今年1月以降に払い続けてきた仮の所得税額の合計」が多ければ、過払い分が12月給与等で返ってきます。


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