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年末調整の質問は大体これで解決
年に一度の年末調整。
そういえば、去年もワケわからず誰かに聞いたような気はするけど、1年経ったら何も覚えてないし、今年も誰かに聞かねば・・・という方は多いのではないでしょうか。
あの紙、書いてある文字も小さいし、正直「なんだコレ?」ですよね。
筆者は長年、スタッフ数百名分の年末調整事務に携わってますが、スタッフから受ける質問は毎年だいたい同じです。
なので、それをQ&A形式でまとめておきます。
Q1.
政府の当面の対応として『年収の壁を越えても扶養のままでいられるようにする』というのをニュースで見たのですが・・・?
→A1.
その特例は、健康保険と国民年金だけであり、税金は別です。税金の扶養基準については変わってませんので、お気をつけください。
Q2.非正規雇用の妻がいる場合、妻の収入がいくら迄なら配偶者関係の控除を受けられますか?
→A2.
奥様が給与所得のみの方ですと、年収0円~2,015,999円の間なら、配偶者関係の控除があります。
この年収には、健康保険の傷病手当金や出産手当金、雇用保険の育児休業給付金や失業に関する給付金は含みません。
Q3.
結婚してますが、配偶者の給与年収は2,016,000円以上です。何か書くのでしょうか?
→A3.
「配偶者の有無」欄の「有」に〇をつけるだけで、それ以外の配偶者関係の欄には何も書かないで下さい。
Q4.
生命保険会社の証明書に、「証明額」と「申告額」の表示があるのですが、どっちを書くのでしょうか?
→A4.
途中解約等をしていないのであれば、「申告額(12月末までお支払いの場合の金額)」のほうを書きます。
年末調整書類の記入は複雑で面倒ですが、出さないと必ず損します。
尚、医療費控除等、年末調整では対応できないものもあります。
その場合は個人で確定申告する必要がありますが、かかる手間の割には返ってくる税金の金額が少なすぎて割に合わない人も多いです。
なので、「手間とのバランスで考えて、確定申告はしない」という判断もアリですが、
年末調整は勤務先がやってくれるので、勤務先への書類の提出は面倒でも、手間と金額のバランスは充分あうと思います。
必ず提出しましょう。